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「自分で仲間を増やせるロボットができた」
そう聞くと、金属の部品を集め、ネジを締めて、もう一台のロボットを組み立てる姿を想像しませんか。
2021年に話題になったXenobotの研究では、もっと違うことが起きていました。
材料は、生きた細胞。しかも、細胞を集める動きが、次の仲間を作ったんです。 1
仲間を作るロボット。その材料は?
金属のロボットを思い浮かべた二人。研究をのぞくと、容器の中には意外なものがありました。

オレンジの人「部品を集めて、自分の仲間を作るのかな?」
「自己複製ロボット」と聞くと、こんな工場を想像しがちです。2021年のXenobot研究で使った材料は、もっと意外でした。

青い人「えっ、カエル由来の細胞でできているの?」
Xenobotは、生きた細胞で作った小さな動くまとまり。金属の腕やモーターで動くロボットではありません。

オレンジの人「材料を作るより、動いて集めるんだね。」
研究者が容器に用意した細胞を、Xenobotが動いて集めます。どんな形なら集めやすいかを探すところで、AIも使われました。

青い人「集めた細胞が、新しい仲間になるのか!」
集まった細胞は数日かけて、新たな動く集団になります。親の形を完全コピーしたり、際限なく増えたりしたという結果ではありません。
人物・細胞・容器はAI生成の説明用イラストで、顕微鏡写真ではありません。細胞の色や大きさは実物を表しません。研究者が材料と環境を準備した2021年のXenobot研究を紹介しています。 [1]
生きた細胞なのに、ロボットなの?
2コマ目で二人が見つけたのは、生きた細胞でした。ここで「ロボット」と呼ばれているものを、もう少し見てみましょう。
Xenobotは、カエル由来の細胞を組み合わせて作った、小さな動くまとまりです。1
「ゼノボット」と読みます。金属の腕やモーターが付いているわけではありません。
名前だけ聞くと機械の姿が浮かびますが、ここでは生きた細胞を材料に、動くものを作っているんですね。
どうやって仲間を作ったの?
まず、研究者が容器の中に、ばらばらの細胞を用意します。
そこをXenobotが動き回ると、細胞を集めます。集められた細胞がまとまり、数日かけて、新しい動く集団になるという結果でした。1
イメージの入口は、「集める」です。
金属を削って部品を作るのではなく、用意された生きた細胞を集める。そのまとまりが、また動くものになるわけです。
集めるだけなら、形は何でもいい?
そこで、形が効いてきます。
研究では、どんな形なら細胞を集めやすいかをAIで探索しました。研究機関の説明では、形によって次の世代を作る能力が変わることが紹介されています。1
同じ材料でも、どういう形にするかで働きが変わる。細胞の集団にも、道具の設計のような問いがあるんですね。
その小さな体に、AIが入っているの?
いいえ。この話でAIが使われたのは、形を探す側です。1
設計を考える道具にAIを使うことと、完成したものの中にAIを入れることは別ですよね。
Xenobotが自分で計画を立てたり、会話したり、工場を管理したりしたという実験ではありません。
自己複製なら、そっくり同じものができる?
ここでいう自己複製は、次の動く細胞集団を作ることです。親の設計された形が、そのまま完全にコピーされるという意味ではありません。1
スマホで写真をコピーすると、同じファイルがもう一つできますよね。それと同じ感覚で「複製」と読むと、今回の仕組みが見えにくくなります。
何が、どんな材料から、どのように増えたのか。 そこをたどると、研究の面白さが分かります。
では、外へ出したら際限なく増える?
今回の実験では、材料になる細胞も、容器の環境も、研究者が用意しています。際限なく増える結果が示されたわけではありません。1
「自分でできる部分」と「外から用意してもらう部分」があるんです。
ロボットが原料からモーターや半導体まで作り、もう一台を完成させるSFの工場を想像するなら、その間には別の課題がたくさんあります。